社号 | 八幡神社 |
読み | はちまんじんじゃ |
通称 | 薬隆寺八幡神社 等 |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県生駒郡三郷町勢野西2丁目 |
旧国郡 | 大和国平群郡西勢野村 |
御祭神 | 誉田別尊 |
社格 | |
例祭 |
八幡神社の概要
奈良県生駒郡三郷町勢野西2丁目に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。
当社についての記録や伝承は極めて乏しく、当社の来歴を明らかにするのは困難です。
一方、当社には文化財が豊富に伝えられており、本殿は永正十一年(1514年)に建立された貴重なもので国指定重要文化財となっています。
また当社には江戸時代以来の多数の絵馬が伝わっており、この内元禄十三年(1700)の「七福神の図」、宝暦十二年(1762年)の「元寇の図」、慶応三年(1867年)の「御祭礼の図」の三点は三郷町指定文化財となっています。
境内の様子
当社は勢野西地区(旧:西勢野村)の薬隆寺と呼ばれた枝村にあり、集落西側のちょっとした丘陵地に鎮座しています。
境内入口は石段となっており、石段途中には大きな針葉樹(杉もしくは桧?)が聳え立っているのが印象的。
石段を上っていくと一の鳥居が南向きに建っています。
鳥居をくぐった先は広場となっており、この左側(西側)は鬱蒼とした森になっています。
鳥居の左側(西側)に手水舎が建っています。
広場の西側奥に灯籠や賽銭箱が配置されており、その奥の斜面上に石段が伸びています。
この石段上に社殿が東向きに建っています。
当社には拝殿が無く、石段上に二の鳥居と瑞垣が設けられ、その奥に檜皮葺の一間社春日造に朱塗りの施された本殿が建っています。
この本殿は棟木の墨書から永正十一年(1514年)の建立であることが判明しており、古く貴重な建築として国指定重要文化財となっています。
本社本殿の左右それぞれに境内社が東向きに鎮座しています。いずれも社名・祭神は不明。
社殿はいずれも銅板葺の春日見世棚造に朱塗りの施されたもの。
二の鳥居の手前両脇に配置されている狛犬。
石段下の右側(北側)に「浅間社」が東向きに鎮座。
外から見える本瓦葺の平入切妻造の建物は覆屋で、中に春日見世棚造の社殿と流造状の小祠が納められています。恐らく前者が「浅間社」と思われ、後者は詳細不明。
畿内において浅間信仰の神社が見られるのは珍しい例です。
境内の東側には伊勢神宮への遥拝所であることを示す立札が建っています。左側の石碑は百度石。
一方、立札の右側の柵内には平たい岩石があります。何らかの謂われがあるのか、或いは祭祀の対象なのか、詳細不明。
当社はやや小高い地に立地しているので遥拝所はそこそこ良い眺望となっており、奈良盆地を見渡すことができます。
由緒
案内板
重要文化財 八幡神社本殿
案内板
三郷町指定文化財
地図