
| 社号 | 伊弉冊命神社 |
| 読み | いざなみのみこと |
| 通称 | |
| 旧呼称 | 白山大権現 等 |
| 鎮座地 | 奈良県生駒郡斑鳩町五百井1丁目 |
| 旧国郡 | 大和国平群郡五百井村 |
| 御祭神 | 伊弉冊命 |
| 社格 | |
| 例祭 |
伊弉冊命神社の概要
奈良県生駒郡斑鳩町五百井1丁目に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。
当社についての記録・伝承は極めて乏しく、当社の来歴を明らかにするのは困難です。
江戸時代以前は「白山大権現」と称し、白山信仰の神社だったようです。
当社の本殿は解体修理時の墨書から天正八年(1580年)の建立であることが判明しており、貴重な桃山建築として国指定重要文化財となっています。
境内の様子

当社は五百井地区の集落北西に鎮座しています。
参道入口は灯籠が左右に配置されています。社号標や鳥居等は建っていません。

参道を進むと塀が設けられており、塀の切れ間から境内へ入ることになります。

塀の切れ間から境内へ入った様子。境内は塀で囲まれ、社叢が鬱蒼としています。


境内の右奥(北東側)に社殿が南向きに並んでいます。
拝殿は桟瓦葺の平入切妻造。


拝殿前に配置されている狛犬。


拝殿後方に朱鳥居と瑞垣が設けられ、そのすぐ奥に本殿を納める妻入切妻造の覆屋が建っています。
なお、2022年現在は柵が設けられ拝殿後方の空間へは立ち入ることができなくなっているようです。
当記事の記録は2015年参拝時のものであり、この当時は立入可能であったことを申し添えておきます。

覆屋に納められている本殿は檜皮葺の一間社春日造で朱塗りの施されたもの。
解体修理時の墨書から天正八年(1580年)の建立であることが判明しており、貴重な桃山建築として国指定重要文化財となっています。

本殿側から拝殿を見た様子。背後はこのように壁の無い構造になっています。


拝殿内には多数の絵馬が掲げられていました。
斑鳩大塚古墳


当社のすぐ北方に「斑鳩大塚古墳」があります。五世紀前半の築造と推定され、斑鳩地域では最も古い古墳と考えられています。
直径35mの円墳とされていますが、発掘調査から前方後円墳ではないかとする説もあります。
墳頂には殉国碑が建てられています。
地図