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岡田小秦命神社 (奈良県宇陀市大宇陀小和田)

社号岡田小秦命神社
読みおかだのおはため
通称
旧呼称牛頭天王 等
鎮座地奈良県宇陀市大宇陀小和田
旧国郡大和国宇陀郡小和田村
御祭神天照皇大神、須佐之男命、品陀別命
社格式内社、旧村社
例祭10月20日

 

岡田小秦命神社の概要

奈良県宇陀市大宇陀小和田に鎮座する式内社です。

当社の創建・由緒は詳らかでありません。

当社は元々は南方に聳える丘「小和田岳」に鎮座していたと伝えられ、いつの頃か現在地に遷座したようです。

当社の社名「岡田小秦命」は現在は「おかだのおはため」と読むようですが、「命」は神や人物に付ける尊称である「みこと」と解するのが妥当であり、「おかだ(の)おはたのみこと」もしくは「おかだ(の)こはたのみこと」なる神を当初は祀っていたと考えられます。

しかしこの神は記紀などの史料に登場する神でなく、その神格を明らかにすることはできません。

恐らくは当地の土着の神だったのでしょう。

かつて小和田岳に鎮座していたと伝えられることから山岳信仰の神社だったことも考えられ、山頂付近には磐座らしき巨岩もあるようです。

 

江戸時代には当社は「牛頭天王」と呼ばれていました。現在は「天照皇大神」「須佐之男命」「品陀別命」の三柱を祀っており、この中の「須佐之男命」は牛頭天王が明治の神仏分離により同格の神道の神として代わって祀られたものでしょう。

当社には鳥居が無い、社殿が北向きであるなど特異な点が見られるものの、何故そのようになっているのか何ら伝承が無く、謎の多い神社となっています。

社殿が北向きであるのは或いは南方の小和田岳山頂への遥拝所として位置付けられたからかもしれません。

 

境内の様子

岡田小秦命神社

当社は小和田地区の小和田岳の北麓に鎮座しています。

この丘の山際に西向きの入口があり、石段の左右には巨大な杉が対になるようにして聳えています。

これらの杉は「小秦命杉」とも呼ばれているようです。

当社には鳥居が無く、この杉が鳥居の代わりのようになっています。

 

石段を上ると参道は右へ曲がり、コンクリート敷の道が杉で覆われた森の中を南東方向へ伸びています。

 

参道の最奥部は砂利敷のちょっとした空間となっており、ここにも巨大な杉が聳えています。

当社は小和田岳から遷座したと伝えられていますが、こちらも神域としての歴史が感じられます。

 

この空間入口の右側(南西側)に手水舎が建っています。

 

岡田小秦命神社

岡田小秦命神社

この空間の右奥(南側)に、神社としては珍しく北向きに社殿が建っています。

当社に拝殿は無く、石垣の上に拝所(中門)および瑞垣が設けられ、その内側に本殿が建っています。

 

拝所の格子越しにしか見えませんが、本殿はトタン葺の一間社春日造です。

また本殿の左右両側に境内社が一社ずつ鎮座しているものの、いずれも社名、祭神は不明。

 

社殿前に配置されている狛犬。花崗岩製の比較的新しいものです。

 

本社社殿の手前左側(西側)には社務所が建っています。

 

タマヨリ姫
この神社には鳥居が無いんだね!社殿が北向きってのも珍しい!
そうね。でもこれらについては何も伝承が無くて、謎の多い神社ね。
トヨタマ姫

 

由緒

案内板「岡田小秦命神社略誌」

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岡田小秦命神社略誌

社名

岡田小秦命神社

鎮座地

大宇陀町小和田岡田二二六番地(古名 浪坂郷呼波多猿加田)

祭神

天照皇大神
須佐之男命(牛頭天王)
品陀別命 (應神天皇)

由緒

創始期は不詳ながら凡そ一、一〇〇年以前、貞観年代と推定され 始めは小和田岳上に磐座を設け 社名の示す如く 土着の神岡田小秦命を奉祀し 中古より現在地岡田に天下り祭神として右の三柱を以て祭祀される 本社は当地方有数の延喜式内社として知られ 北面の本殿及び鳥居を建立しない独得の神廟である

祭祀

例祭 十月二十日
古祭 十一月十八日

平成六年十一月吉日

 

地図

奈良県宇陀市大宇陀小和田

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