社号 | 皇太神社 |
読み | こうたい |
通称 | |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県宇陀市菟田野平井 |
旧国郡 | 大和国宇陀郡下平井村 |
御祭神 | 天照大神、高皇産霊命、天児屋根命 |
社格 | |
例祭 |
皇太神社の概要
奈良県宇陀市菟田野平井に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。
当社の境内社に「御井神社」が合祀されており、式内社「御井神社」の論社となっています。
御井神社は元は小字「安井」に鎮座し、口碑によれば天養元年(1144年)に安井に神が顕れ、その光は日光のように輝いて三方に亘り、一つは大井戸、一つは尾井の井戸、一つは安井の井戸に達したと伝えられているようです。
具体的な場所は不明ですが安井・大井戸(矢ヶ井)・尾井の三つの小字があるようです。恐らくこの三つの「井」の付く小字を併せて「三井」だったのでしょう。
現在は御祭神として「木俣神」を祀っており、「石神神社」と共に相殿として祀られています。当地に遷座・合祀した経緯などは不明。
なお、式内社「御井神社」は他に檜牧地区に鎮座する「御井神社」があります。
式内社
境内の様子
宇陀市菟田野平井は江戸時代には二つの村で、西側が下平井村、東側が上平井村でした。
旧・下平井村にあたる地の北西、丘の麓に当社は鎮座しています。
集落の北側の斜面沿いの道を進んでいくと当社の鳥居が南西向きに建っています。
鳥居の傍らに狛犬が配置されています。砂岩製のもの。
鳥居をくぐって左側(北西側)に手水舎が建っています。
鳥居をくぐると広い空間になっており、正面奥に社殿が南西向きに並んでいます。
拝殿は桟瓦葺の平入切妻造の割拝殿。玄関や雨戸、サッシ付きの窓なども設けられており住宅風の建築です。恐らく社務所を兼ねているのでしょう。
拝殿後方の石垣上、玉垣の奥に本殿と境内社が建っています。
石段を上って正面に銅板葺・三間社流造の本殿が建っています。
本殿は鮮やかな朱塗りとなっており、壁や脇障子にも竹や梅などの絵が描かれるなどかなり華やかなものとなっています。
本社本殿の両脇に小さな狛犬が配置されています。砂岩製のかわいらしいもの。
本社本殿の左側(北西側)に「御井神社」と「石神神社」の相殿が南西向きに鎮座しています。御井神社の御祭神は「木俣神」。石神神社の御祭神は不明。
社殿はトタン噴の一間社春日造で、こちらも朱が施され、壁には牡丹の絵が描かれています。本社本殿に劣らずこちらも華やかな建築です。
当社周辺の景色。
芳野川沿いに広がる田園地帯となっており、宇陀らしい長閑な光景が広がっています。
地図
関係する寺社等
御井神社 (奈良県宇陀市榛原檜牧)
社号 御井神社 読み みい 通称 旧呼称 食井明神、気比明神 等 鎮座地 奈良県宇陀市榛原檜牧 旧国郡 大和国宇陀郡檜牧村 御祭神 御井神、天照皇大神、天児屋根命、水分神 社格 式内社、旧郷社 例祭 ...
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