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住吉神社 (兵庫県神戸市西区押部谷町細田)

社号住吉神社
読みすみよし
通称
旧呼称
鎮座地兵庫県神戸市西区押部谷町細田
旧国郡播磨国明石郡細田村
御祭神底筒男命、中筒男命、表筒男命、気長足姫命
社格式内論社、旧郷社
例祭10月9日、10日

 

住吉神社の概要

兵庫県神戸市西区押部谷町細田に鎮座する神社です。

社伝によれば、孝謙天皇の御代である天平勝宝六年(754年)九月十三日、津守連が「住吉大社」(大阪市住吉区住吉に鎮座)から「楯神」「鉾神」と共に神霊を明石川の対岸の元住吉山に勧請したのが当社の創建であると伝えられています。

永禄二年(1559年)六月二十九日に現在地に遷座したといい、旧地には現在は「可美真手命神社」が鎮座しています。

当社は『住吉大社神代記』(住吉大社に伝わる古文書)に特に記されていないものの、住吉神を祀る神社の中でも特に古い由緒を持ち、或いは住吉大社の神領だった椅鹿杣山と共に住吉大社へ木材を供給していたのかもしれません。

遷座して間もない天正七年(1579年)に羽柴秀吉の三木合戦により当社社殿は悉く焼失したといい、その後正保四年(1647年)に再建されたと伝えられています。

 

江戸時代の地誌『播磨鑑』には式内社「宇留神社」を当社とするのは誤りであると記しています。恐らく当時、式内社「宇留神社」を当社に比定する説があったらしいものの、その出典および根拠ははっきりしません。

なお当社の旧地に鎮座する「可美真手命神社」は式内社「物部神社」の論社の一つとなっています。

或いは「宇留」を「布留」の転訛したものとする解釈があったのかもしれません。

 

古くから押部谷12ヶ村の鎮守だったといい、現在も押部谷地区の鎮守となっているようです。

当社は昔ながらの長閑な地に鎮座しているものの、押部谷地区は神戸のベッドタウンとして開発された地域もあり、こうした人々からも新たに崇敬を受けていることでしょう。

 

境内の様子

当社の南南西約800m、高和地区の高和小学校東側に隣接して当社の御旅所があり、鳥居が南向きに建っています。

この鳥居が当社の一の鳥居となるのでしょう。

当社石碑によれば御旅所が創立したのは文禄三年(1594年)九月十三日のことのようです。

 

御旅所から明石川沿いに遡っていくと右岸側に玉垣で囲われた当社境内が見えてきます。

当社へ渡る橋の下は「奇淵(クシブチ)」といい、ここで例祭の際にお清めが行わるようです。

 

住吉神社 押部谷 細田

橋を渡ったところに境内入口があり、鳥居が南向きに建っています。御旅所の鳥居を一の鳥居とすればこれは二の鳥居にあたります。

 

鳥居をくぐって右側(東側)に手水舎が建っています。

 

住吉神社 押部谷 細田

住吉神社 押部谷 細田

境内は広い空間となっており、鳥居から社殿までまっすぐ参道が舗装されています。

社殿は南向きに並び、拝殿は銅板葺の平入入母屋造に千鳥破風と向拝の付いたものとなっています。

 

拝殿前に配置されている狛犬。背の高い堂々としたもの。

 

拝殿後方、瑞垣に囲まれて四棟の本殿が並んでいます。

これらの本殿はいずれも銅板葺の一間社春日造で軒唐破風の付いたもの。

千木はいずれも外削ぎとなっています。(多くの住吉神社では神功皇后を祀る本殿の千木を内削ぎにする傾向がある)

 

境内社等

本社本殿の左側(西側)に「楯神社」が東向きに鎮座。御祭神は「豊磐門戸命」。由緒に登場する「楯神」で、住吉信仰における随身的な神です。

社殿は銅板葺の一間社春日造。

 

本殿右側(東側)の森の中に複数の境内社が鎮座しており、手前側の二社は無造作な配置となっています。

 

これらの内、本社本殿に近い側(西側)に「鉾神社」が西向きに鎮座。御祭神は「櫛磐間戸命」。上の「楯神社」と対になる神社で、同様に住吉信仰における随身的な神です。

社殿は銅板葺の一間社流造。

 

鉾神社の奥側(東側)に「白龍」を祀る境内社が西向きに鎮座。

社殿は銅板葺の簡素な一間社春日造。

 

この森の最奥部に四社の境内社が鎮座しています。

 

この空間の右側(南側)に朱鳥居が西向きに建ち、舗装された参道が朱鳥居の先で左側(北側)へと折れています。

朱鳥居をくぐって正面には「稲荷神社」が西向きに鎮座。御祭神は「稲倉魂命」。

社殿は銅板葺の春日見世棚造に朱塗りを施したもの。

 

稲荷神社の左側(北側)に「天満神社」が西向きに鎮座。御祭神は「菅原道真公」。

社殿は銅板葺の春日見世棚造。

 

天満神社の左側(北側)に「幸神社」が西向きに鎮座。御祭神は「猿田彦命」。サイノカミとして信仰されてきた神社と思われます。

社殿は銅板葺の春日見世棚造。

 

この空間の左端(北側)、参道の最奥部に「地神様」が南向きに鎮座。

社殿は銅板葺の一間社流造。

 

境内の東側には神庫等が建っています。

江戸時代の地誌『播磨鑑』には当社の設備として「神楽殿」「舞台」「橋掛」「楽屋」が見え、江戸時代には神楽殿(舞殿)と、それとは別に能舞台もあったようです。かつては芸能が盛んに演じられたのでしょう。

 

タマヨリ姫
本殿が四つもあって結構大きな神社だね!
古くから押部谷一帯の鎮守となっているようね。各地の住吉神社の中でも古い由緒を持つ神社の一つよ。
トヨタマ姫

 

由緒

案内板

住吉神社

石碑

住吉神社由来

 

地図

兵庫県神戸市西区押部谷町細田

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