社号 | 葛神社 |
読み | くず |
通称 | |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県高市郡明日香村阪田 |
旧国郡 | 大和国高市郡坂田村 |
御祭神 | 気吹戸主命、天津児屋根命 |
社格 | 式内論社? |
例祭 | 10月10日 |
葛神社の概要
奈良県高市郡明日香村阪田に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。
式内社「加夜奈留美命神社」の旧地を当社とする説がありますが詳細不明。
式内社「加夜奈留美命神社」については詳しくは栢森地区に鎮座の「加夜奈留美命神社」の記事をご参照ください。
境内の様子
当社は阪田地区の棚田に囲まれたちょっとした森に鎮座しています。
森の中へ入ると奥に鳥居と社殿が東向きに並んでいます。
拝殿は桟瓦葺の平入切妻造の割拝殿。白壁に窓ガラスがはめ込まれた民家のような建築です。
通路の中央に火床らしき穴が穿たれているのも特徴。
割拝殿の部屋の様子。奥に「九頭龍」と書かれた扁額が掛けられ、祈雨・止雨を祈願する黒馬白馬の絵馬も掲げられています。
現在の御祭神は龍神でないものの、本来は降雨を司る龍神信仰の神社であることが窺われます。
通路をくぐると石垣があり、その上の玉垣の奥に銅板葺・一間社春日造の本殿が建っています。
本殿前に配置されている狛犬。花崗岩製の新しいもので、若干の彩色が施されています。
石垣の前に蝋燭立て、石燈籠などが並べられており、欠損した狛犬も置かれています。前代の狛犬だったのでしょう。
当社周辺の阪田地区は斜面上に棚田が広がっています。
飛鳥地域の棚田といえば西隣の稲渕地区が有名ですが、阪田地区にも稲渕に勝るとも劣らない広大かつ貴重な棚田があり、西方の葛城山や二上山までも眺められることも相まってまさに絶景となっています。
棚田観賞の際は稲渕に留まらず是非とも阪田にまで足を伸ばすことをオススメします。
また阪田地区の棚田の最奥部からさらに少し山上へ登っていくと「くつな石」なる巨大な岩石があります。
伝承によれば、昔この岩石に石屋が鑿を打ち付けたところ割れ目から赤い血が流れ出し、さらに傷ついた蛇が現れ、驚いて逃げ帰った石屋はその後熱と腹痛に襲われ亡くなったと言われ、それ以来神の宿る石として祀られたとされています。
「くつな石」の傍らには「恒吉大明神」「髙住大明神」「吉髙大明神」と刻まれた石碑が建っています。稲荷系の「お塚」と思われます。
案内板
くつな石の由来
地図
関係する寺社等
加夜奈留美命神社 (奈良県高市郡明日香村栢森)
社号 加夜奈留美命神社 読み かやなるみのみこと 通称 旧呼称 葛神 等 鎮座地 奈良県高市郡明日香村栢森 旧国郡 大和国高市郡栢森村 御祭神 加夜奈留美命 社格 式内社、旧村社 例祭 5月1日 式内 ...
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