神社・寺院のこと

【今更聞けない!?】そもそも神社ってどういう施設なの?

タマ姫
タマ姫
おはたまー!竜宮姉妹の妹の方、タマ姫だよー!
おはたま。竜宮姉妹の姉の方、トヨ姫よ。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
ところでお姉ちゃん!
何かしら?
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
神社っていろんなとこで見かけるけどさ。
ええ、そうね。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
そもそも神社って何するところなの?
唐突に何を言い出すのかと思ったら…。

そうね、これはなかなか言い表すのが難しいわ。順を追って解説していきましょう。

トヨ姫
トヨ姫

 

神社における「神」と「祭祀」

神社って何するところ?

神社とは、一言で言うと文字通り「神様を祀るところ」よ。特に、日本古来の神様を祀ることが多いわね。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
神様っていうけど、ほんとにそんなの存在するの?
さあ、どうかしら。たとえ物理的には存在しなくても、誰かの心の中に「神様」の概念があれば、それは存在すると言えなくもないわ。

誰が存在を否定しようとも、その人の中には「神様」は存在するもの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
うーん、なんだか哲学めいてきたぞ!
実際に神様が「いる」「いない」というのは問題じゃないの。

「いる」ということにして、共同体や組織でその神様の存在を認めて、それを祀ってきたのが神社と言えるわね。

トヨ姫
トヨ姫

 

「神」って一体どんな存在?

タマ姫
タマ姫
ふーん、なるほど。わかったようなわからないような…。

そもそも「神様」ってのがよくわからないんだよね。

」を定義するのはなかなか難しいものよ。

これについては、江戸時代の国学者である「本居宣長」が『古事記伝』で次のように述べてるわ。

トヨ姫
トヨ姫

本居宣長『古事記伝』より

凡て迦微(かみ)とは古御典等(いにしえのみふみども)に見えたる天地の諸の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊をも申し、又人はさらにも云はず、鳥獣木草のたぐひ海山など、其余何にまれ、尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳のありて、可畏き物を迦微とは云なり。

すぐれたるとは、尊きこと、善きこと、功(いさお)しきことなどの、優れたるのみを云に非ず、悪きもの、奇しきものなども、よにすぐれて可畏きをば神と云なり。

タマ姫
タマ姫
ちょっと文章が難しいよー!
簡単に言えば、カミ(神)というのは古典に見える神、神社に祀られる神をはじめ、人や動物、草木、海、山といったあらゆるものの中で「すぐれて可畏(かしこ)き」ものを言う、と言ってるのよ。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
すぐれてかしこき?
ここでは「尊い」「善い」「勇ましい」といった優れたものだけでなく、「悪い」「怪しい」ものなども含めて「すぐれて可畏(かしこ)き」と言ってるわ。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
ふむふむ。
つまり、目には見えない力を発揮するもの全てが「カミ(神)」であるというわけよ。

福をもたらすような良いものだけでなく、災いや厄といった悪いものも、これまた「カミ(神)」であるというわけね。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
なるほど!そうした目に見えない力で現れるのが神様なんだね!

となると、神様は「存在する」ものというよりは「感じる」ものって感じなのかな?

まさにそうよ。「感じる」というのは良い着眼点ね。
トヨ姫
トヨ姫

 

「神を祀る」ことの始め

福をもたらしたり、また災厄をもたらしたりと、人間の生活に多大な影響を及ぼすものが神様だったの。

だから、人々は何とかして神様を「感じ」、交流することで意思を伺ったりお願いを聞いてもらったりしてきたのよ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
それってどうやってやってきたの?
例えば託宣というのがあるわ。人に神様を憑依させて、神様の思し召しを喋らせるの。

今でも沖縄のユタとか東北地方のイタコなどがやってるのが有名よ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
へー、今でもやってるんだね!
それと、自然の岩石や樹木などにも神様が宿ると考えられたの。

これらを通して神様を感じ取って、神様の世界との交流を図ったのよ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
それって磐座(いわくら)っていうやつ?
その通りよ。こういった岩石や樹木、人など神様の依りつくものを依代(よりしろ)と言って、岩石の場合は特に磐座と言ったわ。

また臨時に設けられる祭壇のことを神籬(ひもろぎ)と言うけれど、これも元々は依代となる樹木のことを指していたと言われてるのよ。

トヨ姫
トヨ姫

磐座

タマ姫
タマ姫
いろんなものを通して神様を感じてきたんだね!
こうした依代を通して神様の世界と交流を図る儀式を行うことを「祀(まつ)る」って言うのよ。

そしてここが大事。こうした自然物の依代に臨時に神様を祀ったことが神社の始めだったの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
ふーーーん…。

ん?あれ、神社って最初から社殿があったわけじゃなかったの?

今のように常設の社殿が建てられて、24時間年中無休で神様がおられるという形態になったのは後の時代のことなのよ。

元々は必要に応じて、依代となる然るべきものに都度神様を依りつかせて祀っていたの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
そうなんだ!今の神様は大変だねぇ。
自然界のあらゆるものに神様が宿るという信仰をアニミズムというのよ。

神社というものはこのアニミズムが元になっているということをよく覚えておいてちょうだいね。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
アニミズム…。覚えた!
それから大事なのは農耕儀礼ね。

弥生時代から稲作が導入され、米をはじめとする農作物が食糧として重要になってくると、農作物を作るために神様を祀るということが盛んに行われるようになるの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
どういうこと?
例えばお米を作るのに水が必要でしょう?旱魃になったら困るからちゃんと雨が降るよう神様を祀ってお願いするの。

逆に雨が降りすぎても水害が発生して困るから、良い感じの天気にしてねって。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
確かに、天気は大事だね!
さらには豊穣、つまり収穫の出来そのものも神様が司ってると考えられたわ。

その年の収穫が豊作か凶作かってのがその神様に委ねられてたの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
うわー、ちゃんとお祀りしないと大変なことになっちゃう!
そうよ。この神様は「田の神様」と呼ばれてることも多いわ。

春に山からやってきて、稲作の折り目折り目に儀式が行われて、収穫が終わると役目が終わったってことで山へ帰っちゃうの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
やっぱり神様は年中無休じゃなくて、必要な時にやってくるものだったんだね!
田の神様は先祖の霊であるという考え方もあるのよ。

他にも、漁業の神、製鉄の神、戦の神など、社会が複雑になっていくにつれて信仰も多様化していったわ。

こういった信仰が神社の基礎となっているの。

トヨ姫
トヨ姫

 

「神社」の成立

タマ姫
タマ姫
じゃあ今のような神社ってどのように成立したの?
それについては、正直なところ殆ど何もわからないわ。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
そーなの?
先ほど言ったアニミズムや農耕儀礼、その他色んな信仰をもとに、常設の祠やら拝所やらを設けて神様を祀ったのが神社の始まりであると考えられてるわ。

でもそれがいつのことなのか、どのような形態だったのかってのは資料が無くてまるっきりわからないの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
うーん残念。
ただ、神社建築の古い形態を伝えていると考えられるもの(神明造、住吉造、大社造等)は、収穫した稲を保管する高床式倉庫を元にしているとも言われているから、相当古い時代からあったかもしれないわ。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
おー、古代ロマンを感じるね!
そして海外から日本に入ってきたお寺や仏像といった仏教の様式も大きな影響があったのよ。

装飾的な建物、狛犬、灯籠、神像など洗練されたものが造られるようになって、徐々に今日見られるような神社の設備が整えられていったと考えられるの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
そうやって神社が出来上がっていくうちに、神様が常に神社にいるって考えられるようになったのかな?
まさにその通りよ。

本殿に神像や石、鏡などの御神体が安置されて、これを依代として24時間365日いつでも神様の世界と交流できるようになっていったのよ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
今じゃ人も神様も24時間営業かー!
ふふふ。でも今でも古い様式を残した神社があるのよ。例えば奈良県桜井市の「大神(オオミワ)神社」がそうね。
トヨ姫
トヨ姫
大神神社 (奈良県桜井市三輪)

社号 大神神社 読み おおみわ 通称 旧呼称 三輪明神 等 鎮座地 奈良県桜井市三輪 旧国郡 大和国式上郡三輪村 御祭神 大物主大神 社格 式内社、二十二社、大和国一宮、旧官幣大社 例祭 4月9日 & ...

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タマ姫
タマ姫
ちゃんと社殿があるし、普通の神社に見えるけど…?
見えてる社殿は拝殿と呼ばれるもの。参拝したり儀式を行ったりするための建物よ。

普通の神社は拝殿の後ろに御神体を安置する本殿という建物があるんだけど、大神神社はこれが無いの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
えっ!?じゃあ神様はどこに…?
それはね、後ろに聳える山よ。神社の後ろに三輪山っていう美しい山があるのよ。

神体山って言って、この山自体が神様の宿る依代だとされているの。

或いはこの山にある磐座が依代だともされているわ。

トヨ姫
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三輪山

タマ姫
タマ姫
山自体が御神体ってことなんだね!すごい!
元々は山自体が御神体だったり、山にある磐座や聖域で祀っていたりしてた神社は結構多いのよ。

それがだんだん麓で社殿が整備されていって、参拝するのに便利な形態になっていったの。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
そうなんだ!山の上に神社があったら参拝するのとても大変だもんねー。
こういった例を挙げるなら、大阪府東大阪市の「枚岡神社」がそうね。

元々は生駒山中腹の神津嶽という聖域で祀られていたけれど、飛鳥時代に麓に遷されて社殿を造ったと伝えられているわ。

トヨ姫
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枚岡神社 (大阪府東大阪市出雲井町)

社号 枚岡神社 読み ひらおか 通称 枚岡大社 等 旧呼称 平岡社 等 鎮座地 大阪府東大阪市出雲井町 旧国郡 河内国河内郡出雲井村 御祭神 天児屋根命、比売御神、経津主命、武甕槌命 社格 式内社、河 ...

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タマ姫
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大きな神社でも元々はアニミズムの信仰だったってところがいっぱいあるんだね!
その通りよ。そればかりでなく、街中で見られる小さな祠でも、元をたどればアニミズムや農耕儀礼に辿り着くことも多いのよ。
トヨ姫
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まとめ

どうだったかしら。「神」、そして「祀る」ということを通して見てきたけれど、神社がどういう施設なのかちょっとはわかったかしら。
トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
わかった!…ような、わからないような…?
わからなくてもいいのよ。解説できたのは神社のほんの一面でしかないの。

神社がどのような人達に崇敬されてきたのかとか、共同体を維持するにあたって神社はどのような役割を果たしているのかとか、まだまだ伝えきれない部分がとても多いのよ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
うわー理解するの大変そう…。
理解しなくても大丈夫よ。神様は何も知らないからって拒んだりはしないわ。

まずは近所の神社から、気軽な気持ちで参拝してみたらどうかしら。神社を知るには、まずその一歩が大事よ。

トヨ姫
トヨ姫
タマ姫
タマ姫
わかった!早速散歩がてら海上に出て人間界に遊びに行こうかな!
私もついていこうかしら。うふふ。
トヨ姫
トヨ姫

 

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