社号 | 大倉姫神社 |
読み | おおくらひめ |
通称 | |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県御所市戸毛 |
旧国郡 | 大和国葛上郡戸毛村 |
御祭神 | 大倉比売命 |
社格 | 式内社 |
例祭 |
大倉姫神社の概要
奈良県御所市戸毛に鎮座する神社です。古瀬地区に鎮座する同名の神社「大倉姫神社」と共に式内社「大倉比賣神社」の論社となっています。
社伝によれば当社は古瀬地区の「大倉姫神社」がこの地に流れてきたといい、当社は同社から勧請したものであると考えられます。
従って当社は式内論社とするよりは、式内社の分社である、とするのが正しい見方でしょう。
式内社「大倉比賣神社」についての詳細は古瀬地区の「大倉姫神社」の記事をご参照ください。
ただ、当該記事でも触れているように式内社「大倉比賣神社」を古瀬地区の「大倉姫神社」とすることには大きな問題があり(当地はかつて高市郡だったため葛上郡の式内社があるのは不当)、比定を誤っている可能性が高いと言わざるを得ません。
そのため古瀬地区の「大倉姫神社」が式内社でないとするならば、必然的に当社もまた式内論社でないことになります。
一方で高市郡の式内社「許世都比古命神社」を古瀬地区の「大倉姫神社」とする説があり、もしそれが正しいとするならば当社は同社と共に「許世都比古命神社」の祭祀を継承する神社と言えることになります。
JR・近鉄吉野口駅付近の式内社の比定は再検討が必要であり、当社の位置付けについてもまた議論が求められます。
境内の様子
当社は戸毛(トウゲ)地区のほぼ南端、巨勢山の東麓に鎮座しています。
国道309号に沿って境内入口があり、一の鳥居が南向きに建っています。一の鳥居は神明鳥居。
一の鳥居をくぐると石段が伸びており、途中で180度折れ曲がって再び石段が続きます。
この石段の上に二の鳥居が北向きに建っています。こちらの二の鳥居も神明造。
鳥居の傍らに配置されている狛犬。花崗岩製の比較的新しいもの。口腔などが赤く塗られています。
右側(西側)の狛犬の側に自然石に丸い穴が穿たれた手水鉢が配置されています。
二の鳥居をくぐった様子。平らな空間になっており、最奥部(南側)に社務所(兼拝殿?)が、手前右側(西側)に当社の本殿が東向きに建っています。
見ての通り非常に小さな神社となっています。
本殿は基壇上に建ち、銅板葺の一間社春日造。屋根は反らせる代わりに二段に折れ曲がっているのが特徴。
やや見えにくいですが、本殿には小さな狛犬が据えられています。このように本殿に狛犬を据えるのは吉野口駅周辺の神社でよく見かける特徴です。


地図
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