社号 | 八幡神社 |
読み | はちまん |
通称 | 八幡宮、東垣内神社 等 |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県大和郡山市筒井町 |
旧国郡 | 大和国添下郡筒井村 |
御祭神 | 足仲彦命、誉田別命、息長足姫命 |
社格 | 式内論社(?) |
例祭 | 10月12日 |
八幡神社の概要
奈良県大和郡山市筒井町に鎮座する神社です。式内社「菅田比賣神社」を当社に比定する説があるようです。
当社の創建・由緒は不明。
現在の「菅田比賣神社」が筒井氏の居城である筒井城の一画であり、元々は八幡神社だったことを考えると、どちらかがどちらかへ勧請した可能性が考えられます。
推測するならば、八幡神が武神であったことから筒井氏の守護神として現・菅田比賣神社の位置に八幡神社を祀ったと考えるのが自然でしょうか。
菅田比賣神社は元々は「信田社」と呼ばる別の神社であり、江戸時代末期に現・菅田比賣神社の位置に鎮座していた「八幡神社」に遷座されましたが、この「八幡神社」を同じ村内にある当社と誤って式内社とした説が唱えられたのかもしれません。
そもそも式内社「菅田比賣神社」が「信田社」に比定された根拠は不明であり、当社もまた式内社とする説が浮上した経緯は不明です。
なお、社殿および配置は現・菅田比賣神社と非常によく似た構成となっています。
境内の様子
住宅の建ち並ぶ地に当社は鎮座しており、境内は森を形成しています。
境内の南側に入口があり、朱鳥居が南向きに建っています。
鳥居をくぐって左側に手水舎があります。手水鉢は非常に多くの盃状穴がボッコボコに穿たれており、ハチの巣状とすら言えるものとなっています。
鳥居をくぐってまっすぐ正面に社殿が南向きに並んでいます。
拝殿は桟瓦葺・平入入母屋造の割拝殿。
拝殿前の狛犬。花崗岩製です。
拝殿の左右の部屋の様子。
割拝殿とはいえ左右の部屋に仕切はなく土間となっており、通路があるわけではありません。拝殿内は連続した空間となっています。
また右側の部屋にはビニールシートに覆われたものが置かれており、その形状から恐らく神輿(布団太鼓?)と思われます。
拝殿後方はやや小高くなっており、石段上に鳥居が建ち、瑞垣で仕切られています。
鳥居をくぐるとコンクリートブロック塀で囲われた空間となっており、その中心に本殿が建っています。
本殿は銅板葺の三間社流造で朱の施されたもので、近隣の「菅田比賣神社」と同規格の本殿となっています。
本殿には小さな木造狛犬が置かれていますが、これも真っ赤に塗られてしまっています。
本社本殿の左手前(南西側)の隅に「水神社」が東向きに鎮座。
社殿は銅板葺の春日見世棚造。
本社本殿の左側(西側)に「春日神社」が鎮座。
社殿は銅板葺の春日見世棚造。
本社本殿の右側(東側)に「住吉神社」が鎮座。
社殿は銅板葺の春日見世棚造。
道を戻り、本社拝殿前の右側(東側)に境内社が西向きに鎮座しています。朱鳥居が建ち、小さな銅板葺の流見世棚造の本殿が覆屋に納められています。
社名は不明ですが狐の置物が置かれていることから稲荷系の神社でしょう。
先の境内社の左側(北側)、本社本殿の建つ空間の右側(東側)に「金比羅宮」が南向きに鎮座。
春日見世棚造(?)の祠が覆屋に納められています。
境内の南東隅に弘法大師らしき石像を安置したお堂と木造の菩薩系の仏像を安置したお堂が建っています。
当社に属するものかは不明ですが、神宮寺の名残かもしれません。
弘法大師らしき石像は「菅田比賣神社」にも祀られています。
地図
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