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御旅所坐神社・歯定神社 (奈良県天理市中山町)

社号御旅所坐神社・歯定神社
読みおたびじょにいます・はじょう
通称大和稚宮神社 等
旧呼称
鎮座地奈良県天理市中山町
旧国郡大和国山辺郡中山村
御祭神御旅所坐神社:日本大国魂大神、八千戈大神、御年大神
歯定神社:大己貴神、少彦名神
社格大和神社摂社、末社
例祭御旅所坐神社:4月1日
歯定神社:1月15日

 

御旅所坐神社・歯定神社の概要

奈良県天理市中山町に鎮座する神社で、御旅所坐神社・歯定神社の二社が並んで鎮座しています。

それぞれ大和神社の摂社、末社であり、4月1日の大和神社の例祭「ちゃんちゃん祭」では当地まで神輿の渡御が行なわれます。

歯定神社はかつて「葉状神社」とも呼ばれ、農業、特に葉物野菜の種蒔きに際して豊作を祈願したとも言われています。

また歯定神社は「歯定大権現」とも呼ばれ、かつて歯上(定)堂にあったものを明治初め頃に現在地に遷したと伝えられています。

当社は古墳時代初期の前方後円墳である「中山大塚古墳」の前方部にあたる部分に鎮座していることも大きな特徴です。

 

境内の様子

当社は大和神社の南東1.1kmほどのところに鎮座しています。

削平されているものの中山大塚古墳の前方部にあたる部分に立地しており、境内は広場のような空間となっています。

 

小さな石段を上ったところに、左側(西側)に一つ、右側(東側)に二つの岩石が配置されており、それぞれ注連縄が掛けられています。

元々は歯定神社の旧地(歯上堂)にあったものとも言われています。

 

歯定神社

奥にさらに石段があり、その上には「歯定神社」が南向きに鎮座しています。

石段上には鳥居が建っています。

 

歯定神社

鳥居をくぐると正面に歯定神社の拝殿が建っています。桟瓦葺・平入切妻造の簡素な建築。

 

拝殿後方には塀に囲われて銅板葺・春日見世棚造の本殿が建っています。

 

御旅所坐神社

御旅所坐神社

歯定神社の社殿右側(東側)に「御旅所坐神社」が南向きに鎮座しています。

こちらは拝殿や鳥居は無く、檜皮葺・三間社流造の朱塗りの本殿のみが建っています。

 

御旅所坐神社と歯定神社が左右に並んでいる様子。

背後の森は中山大塚古墳です。

 

中山大塚古墳」は古墳時代初期の前方後円墳で、墳丘長130m。前方部は南西に突き出ており、先述の通り当社の社地として削平されています。

大和古墳群に属する古墳で、最古の古墳ともされる箸墓古墳に次ぐ極めて古い古墳であると推定されています。

案内板

中山大塚古墳

 

タマ姫
歯定神社?歯の神様を祀っているのかな?
よくわからないわね。「歯」というより葉物野菜の豊作を祈る「葉」の神様として信仰されたとも言われているみたいよ。
トヨ姫

 

地図

奈良県天理市中山町

 

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