社号 | 春日神社 |
読み | かすが |
通称 | |
旧呼称 | |
鎮座地 | 奈良県五條市西吉野町向加名生 |
旧国郡 | 大和国吉野郡向加名生村 |
御祭神 | |
社格 | |
例祭 |
春日神社の概要
奈良県五條市西吉野町向加名生に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。
当社についての記録・伝承・その他情報は極めて乏しく、当社についての来歴等を知ることは困難です。
当社の本殿は室町時代中期の建立と推定されており、貴重な建築として国指定重要文化財となっています。
境内の様子
当社は丹生川がU字形に湾曲している内側にある向加名生(ムカイアノウ)地区にあり、集落背後の山の中腹に鎮座しています。
集落背後の道を上っていくと一の鳥居が南向きに建っています。
一の鳥居をくぐった様子。境内は整備されていると言い難く、境内というより単なる山の斜面というような荒々しいものとなっています。
凹んだ部分が参道になるのでしょうが、極めて歩きにくいため然るべき準備をしておいた方が無難です。
参道らしき部分を何とか進みつつ斜面を登っていくと、その上に桟瓦葺の平入切妻造の割拝殿が南向きに建っています。
割拝殿の通路をくぐったところは平らな空間となっており、この左側(西側)に手水舎が建っています。
この空間の正面奥に朱塗りの二の鳥居が南向きに建ち、その奥の石垣上に瑞垣に囲まれて本殿が建っています。
二の鳥居の両脇に配置されている狛犬。花崗岩製で、極めて個性的な顔立ちです。
石垣上に建つ本殿は檜皮葺の一間社春日造。極彩色の痕跡も見られます。
この本殿は室町時代中期の建築と推定され、貴重な建築として国指定重要文化財となっています。
山の中のやや荒れた境内にこのような優美な社殿があるものかと驚くばかりです。
本社本殿の瑞垣内の左奥(北西側)および右奥(北東側)にそれぞれ境内社が南向きに鎮座。社名・祭神はいずれも不明。 社殿はいずれも銅板葺の春日見世棚造。 |
本社本殿の左側(西側)に二社の境内社が南向きに鎮座。社名・祭神はいずれも不明。
社殿は鉄板葺の春日見世棚造。
道を戻って境内から出た様子。手前側に向加名生地区が、そして丹生川の向こう側の斜面上に大日川地区の集落が展開しています。
平地が極めて乏しい山間の地で、向加名生地区は若干の低地に集落を形成しているものの、大日川地区は山を切り開いて集落を形成しています。
奈良県南部における山間部での厳しい生活を感じさせる光景です。
地図