社号 | 住吉神社 |
読み | すみよし |
通称 | 小島住吉神社 等 |
旧呼称 | |
鎮座地 | 大阪府泉南郡岬町多奈川小島 |
旧国郡 | 和泉国日根郡小島村 |
御祭神 | 底筒男命、中筒男命、表筒男命、息長帯姫命 |
社格 | 旧村社 |
例祭 |
住吉神社の概要
大阪府泉南郡岬町多奈川小島に鎮座する神社です。
当社の創建・由緒は詳らかでありません。当地は古くから港町であったためいつの頃か「住吉大社」(大阪市住吉区住吉)から勧請したとも言われています。
当社は小児の夜泣きに霊験があるといい、古くは各地から参拝があったと言われています。
当社境内はウバメガシの群生地となっており、大阪府指定天然記念物となっています。
境内の様子
当地「小島」は大阪府の最西端にあたる港町で、和泉山脈が紀淡海峡に落ち込むところです。当社のすぐ南方350mほどが大阪府と和歌山県の境界となっています。
当社は小島地区の海に突き出たちょっとした小高い岬の上に鎮座しています。
当社境内はウバメガシの群生地となっており大阪府指定天然記念物となっています。
瀬戸内海に面した山の斜面にはウバメガシがよく見られるものの大阪府内ではこのような地形は少なく、かつ当社のものは大規模な個体が多いため貴重な植生となっています。
当社の鎮座する岬が神域として大切にされてきたのでしょう。
岬の南側に境内入口があり鳥居が南向きに建っています。
鳥居の傍らに配置されている狛犬。花崗岩製の新しいものです。
鳥居をくぐって左側(西側)に「下乃宮」が南向きに鎮座。
社殿は銅板葺の一間社流造。階部分が基壇と一体化した石製となっているのが珍しい点。
鳥居から伸びる石段を上って左側(西側)に手水舎が建っています。
石段上の正面奥、岬の頂上部に社殿が南向きに並んでいます。
拝殿は桟瓦葺の平入入母屋造に妻入入母屋造の向拝の付いたもの。
後方に銅板葺の妻入切妻造の本殿(覆屋?)が建っているのが見えます。屋根に反りが無いことから住吉造を意識しているのかもしれません。
拝殿前に配置されている狛犬。こちらも花崗岩製の新しいもの。
本社社殿の右側(東側)に森を隔てて境内社が南向きに鎮座しており、その石段下に鳥居が南向きに建っています。
鳥居の傍らには狛犬が配置されており、こちらは古めかしさの感じられるものとなっています。
ここに鎮座する境内社は四社の相殿となっており、覆屋に納められています。
祀られている神社は左側(西側)から順に「菅原神社」「稲荷神社」「琴平神社」「御霊神社」。
この内の御霊神社は霊験としてあかぎれの痛みを免れるとも言われているようです。
社殿は銅板葺の四間社流見世棚造。
四社相殿の右側にも境内社が南向きに鎮座。社名・祭神は不明。
社殿は下乃宮と同様、銅板葺で階部分が基壇と一体化した一間社流造。
境内の東端には「多奈川 龍神」と記された石碑が建っています。
当社の社前は漁港となっており、当社の鎮座する岬が波や風を除ける役目を果たし天然の良港となっています。
地図
関係する寺社等
住吉大社 (大阪府大阪市住吉区住吉)
社号 住吉大社 読み すみよし 通称 住吉さん 旧呼称 住吉四社大明神 等 鎮座地 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目 旧国郡 摂津国住吉郡住吉村 御祭神 底筒男命、中筒男命、表筒男命、神功皇后 社格 式内 ...
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