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鞍居神社 (兵庫県赤穂郡上郡町金出地)

社号鞍居神社
読みくらい
通称
旧呼称八幡宮 等
鎮座地兵庫県赤穂郡上郡町金出地
旧国郡播磨国赤穂郡金出地村
御祭神帶中津比古命、誉田別命、息長足姫命
社格式内社、旧郷社
例祭10月第2日曜

 

鞍居神社の概要

兵庫県赤穂郡上郡町金出地に鎮座する神社です。野桑地区の「鞍居神社」と共に式内社「鞍居神社」の論社となっています。

当社は江戸時代以前は「八幡宮」と称し、現在も御祭神として八幡神である「帶中津比古命」「誉田別命」「息長足姫命」を祀っています。

当社の社記として寛文十一年(1671年)に当社の神主である金治氏某の著した『奉納畧御縁記』があるといい、それによれば概ね次のようなことが記されています。

  • 桓武天皇の御代、皇子の神野親王(後の嵯峨天皇)が病に悩まされていたので、陰陽博士が占ったところ「宇佐神宮」(大分県宇佐市南宇佐に鎮座)に祈願すべきと奏上された。
  • これに従い宇佐神宮に祈願したところ親王の病は平癒し、播磨国金山(当地付近)に紫雲がたなびいた。
  • この奇瑞が帝に奏上され、当地が八幡神を勧請すべき霊地であるとされ創建されたのが当社である。

これは「八幡宮」としての当社の社伝であると言え、式内社「鞍居神社」としての神格は全く見出せません。

他に依るべき文献も乏しく、現状では式内社「鞍居神社」がどのような神を祀っていたのか、どのような神格であったかは全く不明となっています。

 

一方で江戸時代の地誌『播磨鑑』は式内社「鞍居神社」は「岩木谷倉井村」なる地にあると記しています。

これは当地から西方に約8kmも離れた岩木川沿いの岩木丙付近と思われ、実際に「倉尾」なる小字もあるようですが、現在それらしき神社は見当たりません。

敢えてそのような地に求める理由はなく、やはり式内社「鞍居神社」は素直に鞍居川沿いにあったと見るべきでしょう。

当社が式内社とされたのは鞍居川沿いにあることによると思われ、もう一つの論社である野桑地区の「鞍居神社」も同様でしょう。

明治以降はいずれが式内社であるか激しく争ったといい、現在両社共に「鞍居神社」を名乗っています。

両社とも特に根拠があるわけでないためいずれが式内社であるかは決定できず、また他の地に鎮座していた可能性も無いとも言えないことでしょう。

少なくともこの付近に鎮座していたことは想定して良さそうです。

 

境内の様子

鞍居神社 金出地

当社は金出地(カナジ)地区の集落南側の山麓に鎮座しており、道に面して真新しい一の鳥居が南向きに建っています。

奥には美しい三角錐の山が聳えており、或いは古くはこの山を神体山としていたのかもしれません。

 

鞍居神社 金出地

一の鳥居をくぐって参道を進むと二の鳥居が南向きに建っています。

奥に見える境内は塀で囲われています。

 

さらにその奥には随身門が南向きに建ち、境内入口となっています。

随身門の形式は本瓦葺の平入切妻造の八脚門。ただし中央の主柱は内側にあるものは上下が繋がっていません。

 

随身門の左右には随身像でなく随身の画像があります。一応、随身が互いを向き合う対面型の随身門となっています。

 

随身門をくぐって境内に入り、左側(西側)に手水舎が建っており手水鉢と井戸が配置されています。

 

鞍居神社 金出地

随身門の正面奥には社殿が南向きに並んでいます。

拝殿は本瓦葺の平入入母屋造に唐破風の向拝と千鳥破風の付いた割拝殿。

 

拝殿前には二対の狛犬が配置されています。こちらは手前側に配置されている狛犬。

 

そしてこちらは奥側に配置されている狛犬。こちらの方が新しいものとなっています。

 

拝殿内の屋根裏には古いものから新しいものまで数多くの絵馬が掲げられています。

 

拝殿後方に本瓦葺の妻入切妻造の幣殿が建っています。

鈴の緒と賽銭箱はこちらに設置されており、機能的にはこちらが拝殿となっています。

 

幣殿の後方に銅板葺の三間社入母屋造に向拝の付いた本殿が建っています。

 

社殿全体を引きで見た様子。幣殿や本殿は一段高くなった石垣上の玉垣に囲われた空間に建っていることがわかります。

 

本社本殿の左側(西側)に隣接して境内社が南向きに鎮座。社名・御祭神は不明。

社殿は板葺の流見世棚造で覆屋に納められています。

 

本社本殿の右側(東側)にも隣接して境内社が南向きに鎮座。こちらも社名・御祭神は不明。

社殿は板葺の流見世棚造で覆屋に納められています。

 

さらにその右側(東側)、石垣の外側にも境内社が南向きに鎮座。こちらも社名・御祭神は不明。

社殿は銅板葺の一間社入母屋造に向拝の付いたもの。

 

タマヨリ姫
奥の山が綺麗な形だね!
もしかしたら神体山だったのかもしれないわね。そのような伝承は無いけれども。
トヨタマ姫

 

由緒

案内板

延喜式内 鞍居神社

 

地図

兵庫県赤穂郡上郡町金出地

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