社号 | 国神社 |
読み | くに |
通称 | |
旧呼称 | 五所権現 等 |
鎮座地 | 大阪府堺市南区鉢ヶ峯寺 |
旧国郡 | 和泉国大鳥郡鉢ヶ峯村 |
御祭神 | 天照皇大神、熊野大神、山王大神、金峯大神、白山大神 |
社格 | 式内社、旧村社 |
例祭 |
式内社
国神社の概要
大阪府堺市南区鉢ヶ峯寺に鎮座する式内社です。
「大鳥大社」(西区鳳北町)の境内に鎮座する「大鳥美波比神社」の社伝によれば、垂仁天皇十八年に天照大神が白鳳となって上野峯(鉢峰)に始現し、景行天皇二十四年に託宣により武内宿禰が祠を建てたと伝えられています。
この「上野峯」とははっきりしないものの、一説には当社の鎮座地であるとも言われています。
つまり、もしそうであるならば当社は「大鳥美波比神社」の旧地であることになり、遷座後に旧地に社殿を創建し神を祀ったのが当社となるのでしょう。
当社は江戸時代以前は「五所権現」と称し、長福寺(現在の法道寺)の鎮守社でした。
現在の御祭神である「天照皇大神」「熊野大神」「山王大神」「金峯大神」「白山大神」の五柱はこの五所権現を引き継いだものです。
式内社「国神社」としての本来の御祭神は不明ながら、一説にはオオクニヌシではないかとするものもあります。(『大阪府前志』等)
明治四十三年(1910年)に片蔵地区に鎮座する「櫻井神社」に合祀されたものの、現在も跡地である境内には鳥居と社殿が建っており祭祀が継続しているようです。
一度神社がなくなった後に再び神社として再興したのか、それとも合祀後も絶えることなく当地で祭祀が続けられたのかは不明。
現在「櫻井神社」で行われている「上神谷のこおどり」(大阪府指定無形民俗文化財)は元々は当社で行われていたものです。
また櫻井神社に蔵されている鎌倉初期の作という神像三躯(大阪府指定有形文化財)は当社に伝えられていたものを移転したと言われています。
境内の様子
当社はかつて当社を鎮守社としていた法道寺(旧・長福寺)と向き合うように鎮座しています。
法道寺の向かいの森に鳥居が西向きに建っています。
この鳥居は明治廿九年(1896年)の紀年銘があり、「櫻井神社」に合祀される直前に奉納されたことになります。
恐らく合祀後も建ち続けていたのでしょう。
鳥居をくぐって石段を上った様子。少し平らな面があり、その奥に再び石段が伸びています。
この左右に灯籠が配置されています。恐らくこれも合祀後もここに建ち続けていたものではないかと思われます。
石段上に桟瓦葺の流見世棚造の社殿が西向きに建っています。
現在も榊や酒類が供えられており、祭祀が続けられていることがわかります。
地図
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