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伊波多神社 (奈良県吉野郡天川村和田)

社号 伊波多神社
読み いはた
通称
旧呼称 立和宮、八幡太刀大明神 等
鎮座地 奈良県吉野郡天川村和田
旧国郡 大和国吉野郡和田村
御祭神 伊波多神
社格 式内社
例祭 6月4日

 

伊波多神社の概要

奈良県吉野郡天川村和田に鎮座する式内社です。

当社の創建・由緒は詳らかでありません。

当社から約300mほど離れた山腹に約4m四方の高座石があるといい、かつてはそこに社があったとも伝えられています。

江戸時代以前は「立和宮(たちわみや)」、或いは「八幡太刀大明神」とも呼ばれ、一説には後醍醐天皇の太刀が境内の側を流れる天ノ川(明神淵)に流れ着いたことに因むとも言われています。

また一説には立岩が転訛してタチワと呼ばれるようになったとも言われています。

 

現在の御祭神は「伊波多神」と社名と同じ神名となっており、もちろん記紀などの史料に登場する神ではありません。『神社覈録』などの記録にも「祭神詳ならず」とあり、当社の神格は明らかでありません。

ただ近世以前に「八幡太刀大明神」と称していたようにかつて八幡神を祀っていたようで、当社の北西にある「永豊寺」では当社の本地仏であったという八幡大菩薩の像を安置しています。

当社は詳しいことは殆どわかりませんが、大和国の式内社の中では大和川水系・紀ノ川水系でなく唯一太平洋側へ流れる新宮川水系に位置し、吉野の山奥では貴重な古社となっています。

 

境内の様子

当社は新宮川水系である天ノ川がU字型に湾曲する地に鎮座しており、境内は河岸段丘上にあります。

天ノ川沿いの道に沿って境内があり、入口は境内の北側にあります。

 

入口から南へ進み左側(東側)に手水舎が建っています。

 

手水舎の右側(南側)に隣接して銅製の鳥居が西向きに建っています。

 

鳥居をくぐって正面に高く築き上げられた石垣と石段があり、その上に銅板葺・一間社春日造の本殿が西向きに建っています。

本殿前には簡易な拝所が設けられ、瑞垣で囲われています。

なお、当社に拝殿に相当する建築はありません。

 

鳥居と本殿の間に配置されている狛犬。砂岩製で、背が低くて丸っこい愛らしい造形です。

 

本社本殿の右側(南側)に「稲荷社」が西向きに建っています。

手前側に朱塗りの「円」の字型の鳥居が建ち(神明鳥居の変種?)、妻入切妻造の覆屋の中でブロック塀に囲われて銅板葺・春日見世棚造の社殿が建っています。

 

当社の境内の様子。杉の木が多く、一本一本が大きく聳え立っています。

地面は一面が砂利となっており、心地よい境内です。

 

当社の背後に天ノ川が流れており、当地付近でU字型に湾曲しています。

当地付近の淵を「明神淵」と称し、エメラルドグリーンの美しい光景が広がっています。この淵で後醍醐天皇の太刀が流れて来たとの伝承もあります。

 

タマヨリ姫
ふええ、すごく山の奥に来た気がする…。
この神社は奈良県の式内社で唯一太平洋に出る川の水系にあるのよ。奈良県では一番山奥にある式内社と言えるんじゃないかしら。
トヨタマ姫

 

地図

奈良県吉野郡天川村和田

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