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垣田神社 (兵庫県小野市小田町)

社号垣田神社
読みかきた
通称
旧呼称
鎮座地兵庫県小野市小田町
旧国郡?(播磨国加東郡上小田村 or 下小田村)
御祭神表筒男神、中筒男命、底津男命
社格式内社、旧県社
例祭10月9日

 

垣田神社の概要

兵庫県小野市小田町に鎮座する式内社です。

当社の創建は詳らかでありません。

元は東条川の右岸側の高台にある小字「神ノ木」に鎮座していたといい、その地は元宮として現在も「國玉大明神」が鎮座しています。

その後、大同二年(807年)に現在地に遷座したと伝えられ、昌泰二年(899年)に藤原公方を勅使として奉幣の儀が行われ、その時に垣田大神の勅号を贈られたと伝えられています。

また天正七年(1579年)の三木合戦で社殿や記録、神宝の焼失があったと言われています。その他、当社の来歴を示す資料は多くありません。

当社は古くから住吉神を祀っていたようで、現在地の小字「住社」はこれに因むとも言われています。

また「東条別宮」と称していた時期もあったといい、播磨国賀茂郡の椅鹿山に神領を有していた「住吉大社」(大阪市住吉区住吉)から別宮として管理を任されていた可能性も考えられます。

ただ『延喜式』神名帳には播磨国賀茂郡に「住吉神社」が記載されているため、住吉大社と関わる神社としてはまずそちらが挙げられるべきで、当社が住吉大社とそもそも関係があったのか、あったとしてどのような関係だったのかははっきりしません。

一方で加古川流域は住吉神社が非常に多く分布しており、住吉信仰が広まるにあたり当社も祭神を住吉神に変更した可能性も考えられます。

仮にそうだとしてもかつての祭神を推測する術はありませんが、或いは大阪府泉佐野市鶴原に鎮座の「加支多神社」と関係があったのかもしれません。

 

境内の様子

垣田神社

当社は小田町の内、東条川の左岸側の平地に鎮座しています。

境内は玉垣で囲われ、入口には鳥居が南向きに建っています。

 

鳥居のすぐ後方に配置されている狛犬。

 

鳥居をくぐって左側(西側)に手水舎が建っています。

 

垣田神社

垣田神社

境内の正面奥に社殿が南向きに並んでいます。

拝殿は桟瓦葺の平入入母屋造。壁の低い開放的な構造で、床には筵が敷かれています。

 

拝殿後方に建つ本殿は銅板葺の三間社流造に千鳥破風の付いたもの。

 

境内社等

本社社殿の周囲を一周するように石畳が設けられており、これに沿って多くの境内社が鎮座しています。当記事では時計回りに紹介していきます。

まず本社拝殿手前の左側(西側)に六社の相殿が東向きに鎮座しています。

六社は二社の相殿が三セットになっており、その内訳は左側(南側)から順に次の通り。

  • 川下神社」「春日神社
  • 金刀比羅神社」「八坂神社
  • 恵美須神社」「秋葉神社

社殿は桟瓦葺の妻入切妻造。

 

上記の六社相殿の右側(北側)に「底津神社」が東向きに鎮座。

銅板葺の一間社流造の社殿が覆屋に納められています。

 

底津神社の右奥(北西側)に池があり、そこに浮かぶ島に「宗像神社」が東向きに鎮座。

覆屋の中に檜皮葺の一間社隅木入春日造に唐破風の向拝の付いた社殿が納められており、小規模な割に凝った社殿となっています。

 

本社本殿の左後ろ(北西側)に「中津神社」が南向きに鎮座。

銅板葺の一間社流造の社殿が覆屋に納められています。

 

本社本殿の右後ろ(北東側)に「表津神社」が南向きに鎮座。

銅板葺の一間社流造の社殿が覆屋に納められています。

これら「表津神社」「中津神社」「底津神社」は一つのセットで祀られているものと思われます。

類例として加西市北条町の「住吉神社」では本社社殿を囲う玉垣の隅にそれぞれ海神三神を祀っており、当社でも同様の形式を採っているのかもしれません。

 

本社本殿の右側(東側)に「八○神社」(社名を示す札の文字が掠れて読めず)が南向きに鎮座。

社殿は銅板葺の一間社流造。

 

他の境内社とは離れて境内の東隅に流造の石祠が西向きに鎮座。社名・祭神は不明。

 

さらにもう一社、上記石祠の右側(南側)に境内社が西向きに鎮座。社名・祭神は不明。

覆屋の中に流造の小祠が納められています。

 

本社拝殿の手前側(南側)、参道を挟んで手水舎の向かいに桟瓦葺の妻入切妻造の能舞台が建っています。

東播磨では神社境内に能舞台を設置する例が多く見られ、かつては民衆の娯楽として盛んに能が演じられていたようです。

 

國玉大明神(垣田神社元宮)

東条川の右岸側の高台、田圃に囲われたところに当社の旧地があり、現在は稲荷系の神社である「國玉大明神」が鎮座しています。

田圃の奥に森があり、そこから非常に多くの朱鳥居が南向きに並んでいます。入口となる最も手前の鳥居のみ石造となっています。

 

数多の鳥居をくぐり抜け、森の中へ入った様子。鬱蒼としています。

 

左右には稲荷神社らしく狛狐が配置されています。

 

森へ入って右側(東側)に手水鉢と井戸が配されています。

 

境内奥に社殿が南向きに並んでおり、ブロック塀で壁を作った上に木の柱や屋根等を設けています。

手前は桟瓦葺の平入切妻造の拝殿となっており、奥は本殿を納める覆屋となっています。

 

タマヨリ姫
元々あった場所に今も神社があるんだね!
伝承では今の地に遷ったのは1200年以上も前みたいだけど、今でも旧地が神域となっているようね。
トヨタマ姫

 

地図

兵庫県小野市小田町

 

國玉大明神(垣田神社元宮)

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