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厳島神社 (大阪府枚方市尊延寺)

社号厳島神社
読みいつくしま
通称
旧呼称
鎮座地大阪府枚方市尊延寺5丁目
旧国郡河内国交野郡尊延寺村
御祭神市杵島姫命
社格
例祭

 

厳島神社の概要

大阪府枚方市尊延寺5丁目に鎮座する神社です。

当社の創建・由緒は詳らかでありません。当社についての記録は極めて乏しく、当社の来歴を明らかにするのは難しくなっています。

当社の末社である「春日神社」の社殿は幕末に当社の本殿を移築したもので、建立年代ははっきりしないものの建築様式から室町時代中期~後期と推定されています。意匠にも優れた貴重な建築で国指定重要文化財となっています。

一方、それに代わって当社の本殿となった建築は「春日大社」(奈良市春日野町に鎮座)の旧殿を譲り受けたもので、いわゆる「春日移し」の一例です。

大阪府下においては枚方市や交野市など旧・交野郡に当社をはじめとして「春日移し」の例が見られ、大和との繋がりが窺えます。

特に当地は大和(奈良県)・山城(京都府)の境界とも近く、交通の要衝であり各方面から様々な文化がもたらされたことが考えられます。

末社「春日神社」の社殿も大阪府下の南部とはまた異なった特色があるといい、こうした地域的特性を背景に建立された建築としても貴重な文化財となりましょう。

 

境内の様子

 

当社境内は周囲よりもやや高いところにあり、石垣と塀で囲われ、城郭のような堅牢さが感じられます。

境内東側に入口があり、石段を上った所に鳥居が東向きに建っています。

 

鳥居の左側(南側)に手水舎が建っています。

 

鳥居をくぐると広く平らな空間となっており、石畳の先に社殿が東向きに並んでいます。

拝殿は銅板葺の平入入母屋造の割拝殿。高い石垣上に建っており通路前に石段が配されています。

 

割拝殿前に配置されている狛犬。

 

割拝殿の通路をくぐった様子。割拝殿と本殿との間には妻入切妻造の屋根が設けられており、幣殿のような空間となっています。

 

 

正面奥に黒塗りの瑞垣に囲われて建つ本殿は銅板葺の一間社春日造で朱塗りの施されたもの。

幕末に奈良の「春日大社」から旧殿を譲り受けたといい、「春日移し」の一例となっています。

 

本社本殿の右側(北側)に「春日神社」が東向きに鎮座。

黒塗りの瑞垣に囲まれて建つ社殿は檜皮葺の一間社流造で、朱をはじめ極彩色が施されています。

この社殿は本社本殿が「春日大社」から旧殿を譲り受けた際、前代の本社本殿を移築したもの。

建立年代ははっきりしないものの建築様式から室町時代中期~後期と推定され、貴重な建築として国指定重要文化財となっています。

案内板

重要文化財 厳島神社末社春日神社本殿

 

本社本殿と春日神社の間の奥(西側)に桟瓦葺の平入切妻造の覆屋のようなものがあり、中には多くの狐の置物が配置されています。

社殿らしきものは無さそうなものの、稲荷神を祀っているのでしょうか。

 

一方、本社拝殿前の右側(北側)、境内の北側には、先程の狐の置物とは別に「稲荷大神」が南向きに鎮座。

朱鳥居が二基並び、その奥に桟瓦葺の流造状の朱塗りの社殿が建っています。

 

境内周辺の様子

境内入口の手前側には自然石を組み合わせた野趣あふれる灯籠が目印として建っています。この灯籠は文政十三年(1830年)に建立されたもの。

 

当社周辺は古い家屋もよく残っています。

当地は生駒山地北部の小盆地で、山城国や大和国との境界近くにあたり、両国と河内国とを結ぶ要衝でもありました。古くは往来する人々で賑わったことでしょう。

 

タマヨリ姫
昔の本殿が境内社として残ってるんだ!今の本殿も春日大社にあったものを移してるんだね!
そうね。本殿にしろ境内社にしろ、古く立派なものを廃棄しないで再利用するのは素晴らしいことだと思うわ。
トヨタマ姫

 

地図

大阪府枚方市尊延寺5丁目

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