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新屋坐天照御魂神社 (大阪府茨木市宿久庄)

社号新屋坐天照御魂神社
読みにいやにますあまてるみたま
通称
旧呼称
鎮座地大阪府茨木市宿久庄5丁目
旧国郡摂津国島下郡宿久庄村
御祭神天照皇御魂大御神、天照国照彦火明大神、天津彦瓊瓊杵大神
社格式内社
例祭10月15日

 

新屋坐天照御魂神社の概要

大阪府茨木市宿久庄5丁目に鎮座する式内社です。『延喜式』神名帳には名神大社とあり、古くは有力な神社だったようです。

「新屋坐天照御魂神社」を名乗る神社は三社あり、宿久庄地区の当社と、西福井地区西河原地区それぞれに鎮座しています。これらは『延喜式』神名帳にある三座がそれぞれ一座ずつ祀られたとも、西福井地区の新屋坐天照御魂神社からそれぞれ勧請されたとも言われています。

現状、西福井の新屋坐天照御魂神社が三社の中で中心的な地位を占めており、社伝も西福井の新屋坐天照御魂神社の背後にある「日降丘」に神が降臨したのが創建とされ、その後神功皇后が荒魂を当地に勧請したと伝えられています。

その後の当社の来歴等については詳らかでありません。

当社の御祭神「天照御魂神」についての詳細は西福井の新屋坐天照御魂神社の記事をご参照ください。

 

境内の様子

境内入口。境内は豊川小学校の北西に隣接しており、こんもりとした森となっています。入口に建つ鳥居は南東向き。

 

鳥居をくぐった様子。社殿まで石畳が伸びています。

 

参道途中の砂岩製の狛犬。大きな鼻と口のある愛嬌ある姿です。

 

参道の右側(北東側)に手水舎がります。

 

正面に南東向きに社殿が並んでいます。拝殿は瓦葺・平入入母屋造に向拝の付いたもの。

 

拝殿の後方に幣殿、そして本殿の納められた覆屋が続いています。覆屋は瓦葺の平入入母屋造。

覆屋の後方に片屋根の建築が付属していますがこれは何なのでしょうか。引き戸があることから神具等が納められているのかもしれません。

 

拝殿の右側(東側)に「新屋坐天照御魂神社一座」と刻まれた石碑が建っています。これは江戸時代中期の学者、並河誠所が当時多くが所在不明となっていた畿内の式内社を研究し、比定した神社に目印として建立したものです。摂津国の式内社でよく見かけるものです。

 

本殿の右奥(北側)に小さな境内社が鎮座しています。社名・御祭神は不明。

 

当社の境内は鬱蒼としており、クスノキの巨樹もあります。

当社についての詳細はほぼ何もわかりませんが、古くからこの地に鎮座していたことは偲ぶことができます。

 

タマ姫
新屋坐天照御魂神社って三つあるんだね!元々は一つの神社だったりするのかな?
神社の伝承では神功皇后が元々一つの神社だったのを三社に分けたと伝えているわ。でも『延喜式』神名帳には「三座」とあるから、神様をそれぞれ一柱ずつ祀ったって説もあるのよ。
トヨ姫

 

由緒

石碑

由来碑 新屋坐天照御魂神社

『摂津名所図会』

 

地図

大阪府茨木市宿久庄5丁目

 

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