社号 | 金刀比羅神社 |
読み | ことひら |
通称 | |
旧呼称 | |
鎮座地 | 大阪府和泉市和田町 |
旧国郡 | 和泉国和泉郡和田村 |
御祭神 | |
社格 | 式内論社 |
例祭 |
式内社
金刀比羅神社の概要
大阪府和泉市和田町に鎮座する神社です。
当地には式内社の「穗椋神社」が鎮座していましたが、大正四年(1915年)に三林町の「春日神社」へ遷座されました。どういう経緯で当地に金刀比羅神社が祀られるようになったかは不明ですが、穂椋神社の遷座後に祀られたようです。
当地はちょっとした丘になっており、これを「小倉山」と称するようです。当地に鎮座していた神社が式内社「穗椋神社」の論社となったのは「小倉」との類似性によるものと思われます。
式内社「穗椋神社」の論社は当社の他に岸和田市三田町の「穂椋神社」もありますが、いずれも根拠に欠き、現状ではどちらが式内社であると決めることは出来ません。
同様にホクラと名乗る式内社に摂津国菟原郡(兵庫県神戸市東灘区)の「保久良神社」があり、境内に磐座があることからもわかる通りホクラとは「秀座」の意で、神の座す神聖な地を指すとも考えられています。
一方で当社は丘の上にあるものの磐座となるような岩石等は無く、もう一方の論社でも同様です。地名の類似性の他に手がかりは無く、式内社「穗椋神社」は他の地である可能性を視野に入れた方が良いかもしれません。
境内の様子
境内入口。このように斜面になっており、丘の上に鎮座することがわかります。この丘を「小倉山」と称したようです。
この丘の中腹に鳥居が西向きに建っています。
鳥居をくぐり石段を上っていくと、右側(南側)に手水舎があります。
石段を上っていくと狭い空間に社殿が西向きに並んでいます。
拝殿はRC造で、銅板葺の平入入母屋造に千鳥破風と向拝が付いたもの。
写真に撮り忘れましたがこの拝殿は凸型社殿で、後方の凸部に本殿が納められているようです。
拝殿には鈴でなく鰐口が設置されていました。
社殿の右側(南側)からはさらに丘の上へと上れるようになっています。
石段を上る前に右側の建物を見ておきましょう。
妻入切妻造の簡易の拝殿が建てられ、その奥に箱型に積んで固めたブロック、さらにその奥に石室があり、そこに役行者の石像が納められています。
先の拝殿の鰐口といい、やや仏教的な印象の強い神社です。
石段には朱鳥居が並び、これを上っていくと「金積大明神」が西向きに鎮座。
社殿前にも朱鳥居が建ち、社殿は銅板葺の一間社流造となっています。
これら朱鳥居や狛狐から稲荷系の神社であることがわかります。
地図
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