社号 | 多米神社 |
読み | ため |
通称 | |
旧呼称 | 苗見社、種貸社 等 |
鎮座地 | 大阪府大阪市住吉区長居2丁目 |
旧国郡 | 摂津国住吉郡寺岡村 |
御祭神 | 宇賀魂命、神稚魂命、保食神 |
社格 | 式内社 |
例祭 | 当地での祭祀は廃絶 |
式内社
多米神社の概要
大阪府大阪市住吉区長居2丁目に式内社「多米神社」の跡地があります。住吉大社に伝わる古文書『住吉大社神代記』の「子神」に「多米神」とあり、この神社は古くから住吉大社と関係が深かったようです。
当社の創建・由緒は詳らかでありませんが、『新撰姓氏録』に「神魂命の五世孫、天比和志命の後」であるという「多米連」が見え、この氏族が祖神を祀ったものと思われます。
同書によればこの氏族は成務天皇の御代に宮中の食料を司る大炊寮に仕え、その飯が大変美味であったのでこの名を賜ったとあります。
当社は近世には「苗見社」又は「種貸社」と称し、明暦元年(1655年)に住吉大社へ遷座して現在の種貸神社として祀られてる一方、どういうわけか明治四十一年に神須牟地神社に合祀されたとも伝えられています。
実際にどのような経緯があったのかははっきりしませんが、或いは住吉大社への遷座後、同地での祭祀が再開されたのかもしれません。
境内跡地の様子
JR阪和線の長居駅から北方へ進むと小さな一画に当社跡地があります。
玉垣や鳥居が設けられてあり、跡地とされる割には神社としての体裁が整っています。
入口横には「延喜式内 多米神社之址」と刻まれたかなり立派な石碑があります。
そして入口からまっすぐ進むと正面に東向きの鳥居が建っています。
鳥居をくぐって正面に「多米社」と刻まれた石碑があります。
これは江戸時代に式内社の「多米神社」が当社に比定されたことを記念して建てられたものです。
境内跡地にあるクスノキは注連縄が掛けられ、今も御神木として大切にされています。
由緒
案内板
神須牟地神社由緒
地図
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