社号 | 住吉神社 |
読み | すみよし |
通称 | |
旧呼称 | 須牟地神社、住吉二之宮 等 |
鎮座地 | 大阪府大阪市東住吉区湯里4丁目 |
旧国郡 | 摂津国住吉郡湯谷島村 |
御祭神 | 中筒男命 |
社格 | 式内社 |
例祭 | 7月31日 |
住吉神社の概要
大阪府大阪市東住吉区湯里4丁目に鎮座する神社です。
当社の創建の様子は明らかでありませんが、社伝によれば、かつて当地の南約300mに「天神山」と呼ばれる地(具体的な場所は不明)があり、そこに「須牟地神社」として鎮座していたところ、その地が河内国に編入されたため当地に祭神の一柱を勧請したと伝えられます。
かつて「住吉二之宮」とも呼ばれ、これは御祭神の「中筒男命」が住吉大社の第二本宮に祀られていることに因るようです。
また旧地では須牟地神社とも呼ばれていたとされることから、式内社「須牟地曾禰神社」を当社に比定する説があります。
或いは住吉大社に伝わる古文書『住吉大社神代記』の「子神」に二つ記載されている「住道神」のどちらか片方が当社なのかもしれません。
スムチの神々は遷座も頻りにあったようで、その痕跡を辿るのは極めて難しくなっています。スムチの神についての詳細は神須牟地神社もしくは中臣須牟地神社の記事をご覧ください。
境内の様子
境内入口。鳥居が東向きに建っています。境内は広くありません。
鳥居をくぐると左手(南側)に手水鉢と井戸があります。
鳥居からまっすぐ石畳が敷かれ、その先に社殿が東向きに並んでいます。
拝殿は本瓦葺の平入入母屋造で千鳥破風と唐破風の付いたもの。左右に並べられた提灯が華やかさを演出しています。
拝殿の前には配置されている狛犬。砂岩製です。
拝殿後方に建つ本殿は銅板葺の住吉造で、幣殿を介して拝殿と接続しています。
住吉造の建築は珍しく、住吉大社との関係性が窺えます。
本社社殿の左側(南側)にはこれまた珍しい「都久夫須麻社」が東向きに鎮座しています。近江の竹生島から勧請されたのでしょうか。
手前側に鳥居が建ち、奥へ進んだところに銅板葺の一間社流造の社殿が建っています。
本社社殿の右側(北側)には「稲荷社」が東向きに鎮座。
二基の朱鳥居が建ち、その奥に銅板葺の一間社流造の社殿が建っています。
参道を戻ります。
境内入口のすぐ左側(北側)に大きなクスノキがあり、その根元に「楠社」が南向きに鎮座。
クスノキと共に玉垣で囲われ、朱鳥居の後方に銅板葺・妻入切妻造の社殿が建っています。
このように大阪市内ではクスノキに龍蛇が住まうとする信仰がよく見られます。
境内の周辺にはここが大阪市内であることを忘れさせるような古く立派な町並みが比較的よく残っています。
地図
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